静岡の会社からホームページ改修の相談を受けると、デザインより先に私が確認するものがあります。旧ページのURL、問い合わせの受信経路、検索から訪問されているページです。ここを置き去りにすると、見た目は新しくなったのに問い合わせが届かない、以前の検索入口が消えた、という事態が起きます。
沼津や焼津から商談に来る方も、最初から会社名で検索するとは限りません。地域名と業務内容で見つけた過去の記事やサービスページが入口になることも多い。改修は新しいページを作る仕事であると同時に、今ある入口を丁寧につなぎ直す仕事です。
制作前に、今のURLと問い合わせ経路を台帳にする
最初に旧サイトを一ページずつ一覧にします。トップページだけでは足りません。会社案内、各サービス、採用、ブログ、資料PDFまで、検索や他サイトから直接開かれるものを拾います。アクセス解析が使えるなら、直近の閲覧数だけで切らず、検索経由の訪問や問い合わせにつながったページも見ます。
私の現場では、次の項目を表にしてから新しい構成を決めます。これが移行後の検査表にもなります。
- 旧URLと対応する新URL
- ページの題名、主な内容、残す文章と画像
- 問い合わせボタンの行き先と受信担当
- 検索からの訪問、外部サイトからのリンク、資料の有無
更新担当しか知らない転送先や、退職した担当者のメールアドレスが残っていることもあります。静岡の中小企業では、ホームページの管理が総務と営業にまたがっている例も珍しくありません。誰が知っているかまで書く。地味ですが、後で効きます。
URLはできるだけ維持。変えるなら一対一でつなぐ
内容が同じなら、旧URLをそのまま使うのが分かりやすい方法です。変える必要がある場合は、旧ページごとに最も近い新ページへ301転送を設定します。301転送とは、ページが恒久的に移ったことをブラウザーや検索サービスへ伝える仕組みです。
よくある失敗が、消した旧URLをすべてトップページへ送る設定。訪問者は探していた情報へ着けず、検索側にもページ同士の対応が伝わりにくくなります。旧サービス紹介は新サービス紹介へ、旧採用ページは新採用ページへ。対応先がないページは、無理につながず、残すべき内容がないかを担当者と見直します。
公開前に転送表で確かめる項目
- 旧URLを開くと、予定した新URLへ一度で移動する
- 転送が何度も続く状態や、同じ場所を回る状態がない
- 新ページが404エラーにならず、文章と画像が表示される
- ページ内のリンクも新しい行き先へ直っている
転送を入れれば検索順位が必ず保たれる、とは言えません。ただ、旧ページとの関係を明確にし、訪問者を迷わせないための基本作業。公開直前の慌ただしい時間に考えるのではなく、制作中に対応表を埋めておくのが安全です。
フォームは表示ではなく、受信箱への着信まで試す
問い合わせフォームは、送信完了画面が出ただけでは合格にしません。会社名、氏名、電話番号、メールアドレス、相談内容を入れ、実際の受信箱に届くところまで確認します。自動返信を設定しているなら、入力した側にも届くかを見る。迷惑メールへの振り分け、文字化け、改行崩れもここで見つかります。
スマートフォンからの送信も外せません。現場から写真を添えて相談する業種では、容量の大きい画像で失敗する場合があります。必須欄を空にしたときの案内、メールアドレスを誤入力したときの表示、個人情報の取り扱いへの同意も試します。
さらに、受信後の動きも決めておきます。誰へ届き、休みの日は誰が見るのか。フォームのテスト日時、入力内容、受信時刻、受信者を記録すれば、「たぶん届く」ではなく事実で引き継げます。
検索設定は公開前後に二度見る
制作中のサイトには、検索結果へ出さない設定を入れることがあります。問題は、その設定を公開後も外し忘れること。ページごとの公開可否、検索へ登録してよいことを示す設定、正規URLの指定、サイトマップを確認します。専門用語が並ぶところなので、経営者が一人で判断する必要はありません。制作担当に検査結果を出してもらえば十分です。
URLやドメインが変わる場合は、アクセス解析と検索管理の設定も新旧で確認します。計測用の記述が全ページに入り、問い合わせ完了を数えられるか。サイトマップに古いURLが残っていないか。公開直後の順位だけを見て慌てず、検索からの表示回数、訪問数、問い合わせ数を同じ期間で追います。
公開当日より、翌日からの記録が差をつくる
公開当日は、主要ページ、旧URLからの転送、フォームの着信、スマートフォン表示を順番に確認します。翌日以降は404エラー、検索への登録状況、問い合わせ件数を見ます。順位は日々動くため、一日の上下だけでページ名や文章を何度も変えると、何が原因だったか分からなくなります。
私なら、変更日、変更したページ、理由、確認結果を一行ずつ残します。たとえば「9月10日、採用ページの旧URLを新採用ページへ転送。パソコンとスマートフォンで確認済み」といった具合です。社内で担当が替わっても追える記録。保守を外部へ頼むときにも役立ちます。
改修前の棚卸しから相談できます
NIR株式会社では、静岡市駿河区を拠点に、ホームページ制作後の運用や業務の流れまで見ながら支援しています。全面改修が必要か、旧サイトを活かせるかは、現状を見なければ決められません。まずURL一覧と問い合わせ経路を整理したい段階でも、システム導入・開発を無料で相談するから状況をお聞かせください。作って終わりではなく、公開後に問い合わせが届き続けるところまで一緒に確認します。