静岡市内で飲食店や美容サロン、小売店などを複数店舗展開していると、週末や繁忙期に「A店からB店へヘルプに入る」という応援勤務が頻繁に発生します。
しかし、紙の出勤簿やタイムカード、Excelでのシフト管理をそのまま使っていると、月終わりの集計作業で現場も本部も頭を悩ませることになります。どの店舗の人件費としてカウントすべきか、打刻ミスや残業申請の承認はどちらの店長がやるのか、集計ミスによる給与計算の遅れなど、課題は山積みです。
今回は、静岡の現場でよく起こる応援勤務の勤怠トラブルを整理し、自社SaaSの勤怠管理『KINTAI PRO』などを通じて弊社がご提案している、勤怠管理システムを活用したスムーズな運用方法をお伝えします。
応援勤務で現場が混乱する3つの理由
店舗間の応援勤務で集計が乱れる原因は、作業の手順ではなく「情報の紐付けルール」が曖昧なことにあります。特に静岡の店舗現場でよく耳にするお悩みは以下の3点です。
- 所属店舗と打刻店舗の不一致:いつもは駿河区の店舗で働いているスタッフが、一日だけ葵区の店舗で打刻した場合、集計時に「誰がどの店で何時間働いたか」の分類作業が手作業になる。
- 残業申請・承認のたらい回し:応援先で発生した残業を、自店舗の店長が承認してよいのか、応援先の店長が確認すべきなのか曖昧になり、申請自体が放置されがちになる。
- 月終わりの店舗別人件費の集計作業:締め日直前になって、店長同士が連絡を取り合い、応援時間の付け付け替えを手計算で行うため、本部への集計報告が毎回遅れてしまう。
これらを精神論や現場の注意喚起だけで解決しようとすると、必ずどこかで記入漏れや集計ミスが起こります。仕組み側で自動的に分けられる環境を整えることが先決です。
勤怠管理システムで「応援勤務」をまとめる具体的な手順
こうした複数店舗の応援打刻や人件費の按分は、クラウド型の勤怠管理システムを導入し、適切な初期設定を行うことで一気に解消できます。具体的な運用の流れは次の通りです。
1. 打刻時に「応援先店舗」を選択させる
タブレット打刻やスマホ打刻を利用する際、出勤ボタンを押すタイミングで「本日の勤務店舗(応援先)」を選択できる設定にします。これにより、打刻データ自体に「勤務場所」のタグが最初から付与されます。本人は普段通りの操作をするだけで、システム側が自動的に店舗別の稼働時間として記録してくれます。
2. 残業申請の承認ルートを応援先店舗に設定する
応援先で急な片付けやラッシュ対応が発生し、予定より長く働いた場合の残業申請は、「その場の指示を出した応援先の店長」に届くワークフローを組みます。自店舗の店長は状況を把握していないため、応援先で承認が完結する設計にしておくことで、不自然な残業の未然防止とスムーズな承認が両立します。
3. 集計データを出力し、店舗別・個人別で即座に按分する
締め日には、システムから「店舗別・人別集計csv」を出力するだけにします。基本給や割増賃金の按分計算はシステム側が自動で処理するため、これまで何時間もかかっていたExcelでの集計作業や計算チェックの時間が、一般的には数分程度まで削減されます。
作って終わりにしない。現場に定着させるための注意点
高機能な勤怠管理システムを入れても、現場のスタッフが使いこなせなければ意味がありません。特に静岡の現場では、パソコン操作に慣れていないパート・アルバイトの方も多くいらっしゃいます。
システムを定着させるコツは、あえて「スタッフ側の操作を最小限にする」ことです。応援勤務時の選択画面を1ステップで済むようにシンプルにしたり、LINEや専用アプリから直感的に申請できるように工夫したりすることが欠かせません。
制度や運用を新しく変更する際は、最初の1〜2ヶ月間、本部やシステム担当者が現場からの質問にすぐ答えられるサポート体制を作っておくことが、失敗を防ぐ一番のポイントです。
弊社NIR株式会社では、勤怠管理『KINTAI PRO』をはじめ、現場の皆様が迷わず使えるシステムづくりと、導入後の運用伴走に力を入れています。他社製品のカスタマイズや受託開発、現行システムからの乗り換え相談も承っております。
複数店舗でのシフト管理や応援勤務の集計でお困りの方は、ぜひお気軽にご相談ください。システム導入・開発を無料で相談する