ホームページを見に来る人はいる。それなのに、電話も相談フォームも動かない。静岡の中小企業や店舗から相談を受けるとき、私が最初に見るのはアクセス数の多さではなく、見た人がどこで止まっているかです。
きれいに作り直す前に、導線、実績、入力フォームを順番に確認すると、直す場所がかなり絞れます。大がかりな改修が要らないケースもあります。
まず見るのはアクセス数ではなく「止まった場所」
月間のアクセスが増えていても、会社案内だけ読まれてサービスページへ進んでいなければ、問い合わせには結び付きにくいものです。反対に、サービスページまで読まれているのにフォームへ進まないなら、説明や安心材料が足りない可能性があります。
アクセス解析では、直近28日を一つの目安に、よく見られたページ、次に移動したページ、相談ページへ進んだ人数を確認します。前の28日とも比べます。ただし、閲覧が少ない会社は1か月だけで決めつけず、2〜3か月分を見るほうが現実的です。
現場でよく見つかる止まり方
- スマートフォンでは相談ボタンが下まで出てこない
- 検索で開いたページに、次に読む案内がない
- 対応地域や費用の考え方が分からず、候補から外れる
- 相談後の流れが見えず、営業を強く受けそうに感じる
入口のページから相談まで、一本の道にする
静岡市で業者を探す人が、検索から施工例やサービス紹介へ入ったとします。そのページに会社トップへのリンクしかなければ、読者は自分で相談先を探さなくてはなりません。ひと手間です。
各ページの終わりには、内容に合う次の一歩を置きます。たとえば「静岡市内の対応範囲を確認する」「導入までの流れを見る」「相談前に概算条件を伝える」といった具体的な案内です。ボタンの文言も「詳しくはこちら」だけでは弱い。押した先で何が分かるのかを、その場で伝えます。
焼津や藤枝からの相談も受ける事業なら、対応地域を曖昧にせず、市町ごとの可否や訪問条件を書く。ここは判断材料です。
実績は件数より「自社にも当てはまるか」で読まれる
実績欄に社名や写真だけを並べても、検討中の人は自社に近い例か判断できません。私たちが実績ページを確認するときは、検討中の人が自社と条件の近い例か判断できる内容になっているかを見ます。
一つの事例に入れたい内容
- 業種と地域。公開許可がなければ「静岡市内の小売店」のように匿名にする
- 相談前に発生していた手間や取りこぼし
- 何を、どの範囲まで変更したか
- 公開後に実測できた変化と計測期間
- 同じ方法が向かない条件
問い合わせ数や作業時間を書くなら、実際に測れた数字だけを使います。測っていない成果を「大幅に改善」と言い切らない。派手さより、条件と限界が書かれた事例のほうが、経営者は比較しやすくなります。
入力フォームは「答えられる項目」まで削る
相談する気持ちがあっても、最初から予算、希望日、細かな仕様まで必須だと手が止まります。とくにスマートフォンで長いフォームを開いた瞬間、後回しにされる場面は珍しくありません。
初回フォームは、会社名または氏名、連絡先、相談内容など、返信に必要な項目を中心にします。一般的には5〜7項目程度が見直しの目安ですが、業種によって必要数は変わります。まだ決められない内容には「未定」を選べるようにし、詳しい条件は任意の記入欄へ。送信したら終わり、ではありません。返信の目安と次の流れが画面に出る。そこまでがフォームです。
エラー表示も実機で確認します。「入力に誤りがあります」だけでは直す場所が分かりません。電話番号の形式、必須項目、個人情報の扱いを、該当箇所の近くに短く出します。
公開後は一度に全部変えず、前後で比べる
導線も実績もフォームも同日に変えると、何が効いたのか分からなくなります。アクセスが少ない会社ほど、一つずつ直して期間を取る。急がば回れ。
- 変更前の閲覧数と相談数を記録する
- 離脱が多い一か所を直す
- 一般的には2〜4週間を目安に同じ条件で測る
- 問い合わせの件数だけでなく、内容が対象顧客に合っているかも確認する
季節、広告の有無、繁忙期でも数字は動きます。小さな差を成功と決めつけず、問い合わせ内容を営業担当と一緒に見ること。静岡の商売では、Webの数字だけでなく、電話や紹介で聞かれた言葉にも改善の種があります。
原因が見えない段階でも、画面を一緒に確認できます
相談の際は、ホームページのURL、現在の相談件数、増やしたい仕事、対応地域が分かれば十分です。アクセス解析が未設定でも、スマートフォンの表示とページの流れから確認できます。
NIR株式会社では、ホームページだけを切り離さず、問い合わせ後の顧客管理や社内の受け渡しまで見て改善範囲を整理しています。作り直す前の診断や、部分改修の相談も可能です。必要なときはシステム導入・開発を無料で相談するから、今困っている点だけお聞かせください。