「見た目を新しくしたら、検索から来る人が減った」。そんな事態を防ぐため、私がNIRの担当として先に確認したいのは、今のページの住所にあたるURLです。順位を落とさない保証はできませんが、URLの引き継ぎ漏れによる損失は、公開前の準備で抑えられます。
デザインの前に、今のURLを一覧にする
まず管理画面のページ一覧とサイトマップを取り出し、検索からの訪問を調べるGoogle Search Consoleやアクセス解析の記録と照合します。メニューから外れた古い記事、画像、PDFのメニュー表も確認対象です。
一覧には旧URL、ページの役割、検索からの訪問状況、新URL、残す・統合・終了の判断を記入。制作会社と共有し、転送を設定する人と確認する人を決めておきます。
例えば草薙の飲食店を想定すると、宴会案内は夏に閲覧が少なくても、年末の予約につながる可能性があります。直近だけで削除を決めず、確認期間の目安を過去一年として季節差も見る。私なら、件数だけでなく「予約前に読んでほしいページか」も店主さんに確かめます。
残すページはURLを維持し、古いページは役割で分ける
見た目を変えるだけなら、URLまで変える必要はありません。例えば同じ料金案内なら、/price/をそのまま使えるか先に確認します。変更理由が「短くしたい」だけなら、引き継ぎの作業と釣り合うかを考えたいところです。
- 今も役に立つページは、URLと読者が求める情報を残して更新する。
- 内容が重なるページは、必要な情報を統合先へ移してから転送する。
- 終了した企画でも記録として価値があれば、終了日を明記して残す。
- 役割がなく代わりもないページは削除し、見つからないことを示す404、または削除済みを示す410を返す。
古いという理由だけで消さないこと。削除するならサイト内のリンクも外し、案内画面を出す場合も通信上の応答は404か410にします。見た目だけ「ありません」で正常扱いにしない点は、GoogleのHTTP応答の説明でも確認できます。
変更するURLは、同じ用事を済ませられる先へ転送する
例えば料金案内を/price.htmlから/menu/price/へ移すなら、旧URLを開いた人が新しい料金案内に着くようにします。恒久的な移転には、サーバー側の301または308という転送を使います。一時的な転送との違いは、Googleの転送ガイドに説明があります。
旧ページを何でもトップへ飛ばすと、探していた情報に届きません。複数ページを統合する場合も、その内容を引き継いだ先に限定します。途中で別の旧ページを挟まず、最終URLへ直接つなぐ設定が基本です。
Googleのサイト移転ガイドでは、転送の維持期間を一般的に一年以上としています。名刺や店頭のQRコードから来る人もいるため、期限だけで解除せず、旧URLの利用も確認。ドメインを変える場合は、旧ドメインと転送を動かす環境の維持も予算に入れます。
公開前は、旧URLから開いて確かめる
新しいトップページが開くだけでは、引き継ぎの確認になりません。元のサイトと設定をバックアップし、戻し方を決めたうえで、URL一覧を使って次の順に点検します。
- 旧URLごとに転送先と応答を確認し、転送の繰り返しや行き止まりを探す。
- 転送先が正常応答の200を返し、目的の本文が表示されることを確かめる。
- 検索に載せるページに、掲載を止めるnoindexや、巡回を遮るrobots.txtの設定が残っていないか調べる。
- 正規URLを伝えるcanonical、サイト内リンク、サイトマップの参照先を公開URLにそろえる。
- スマホで予約・問い合わせを操作し、テスト内容の受信とアクセス計測まで確認する。
営業時間や駐車場の説明が改修で消えていないかも、店舗側が目を通す部分です。URLを維持しても、検索した人に必要な情報を削れば影響は出ます。制作会社には「転送済み」の一言ではなく、旧URLごとの確認結果を渡してもらいます。
公開後は順位と予約の入口を追う
公開後は新しいサイトマップをSearch Consoleへ送信し、重要ページの登録状況をURL検査で確認します。旧URLの転送も本番で再確認。ドメインを変更する場合はアドレス変更ツールも使いますが、同じドメイン内のページ移動だけなら不要です。
確認頻度の目安は、公開直後に毎日、その後は週ごと。Search Consoleでページ別の表示回数やクリック数を比べ、予約・問い合わせ件数も別に記録します。平均順位だけで判断せず、曜日や季節の違い、集計の遅れも考慮します。
移転後は一時的に順位が動く場合があります。ただ、主力の料金ページだけ訪問が急減したなら、様子見の前に転送先や検索を止める設定を確認したいところ。再確認の担当と日付まで決めて、公開日で作業を終わらせない進め方です。
今のURL一覧から、改修の範囲を相談できます
NIR株式会社は静岡市駿河区を拠点に、HP制作と運用改善を支援しています。私たちが大切にするのは、作って終わりにせず、お店の予約や問い合わせにつながる状態を確かめることです。
予約フォームや業務システムとのつながりも見直したい場合は、システム導入・開発を無料で相談するをご利用ください。今のサイトを見ながら、残すページと手を入れる範囲から一緒に整理できます。